Arata Isozaki 12×5=60
磯崎新 12×5=60

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ワタリウム美術館で開催された建築家・磯崎新の展覧会の会場構成デザイン。
本展覧会は磯崎新が大学を卒業して60年節目の年に開催された、氏の60年の足跡を辿る展覧会である。
それにちなんで展示の要素を5×12の形式で構成した。
内部には軽井沢の書斎(通称トリーハウス)の写し(原寸模型)を軸に展開した。
軽井沢の書斎は立方体を二段重ねている。立方体ということはつまり平面は正方形。ここからアイデアを展開して、12の正方形が2階から3階にかけて展開させることを考えた。
正方形を会場内に色々な大きさ、向きで置く。立方体の小屋をはじめ展示台も正方形にすることで、床にある正方形を全部で12個用意した。
その他に12個のモニターで映像を流し、12のメールアートである棲十二、氏の旅先で描かれるスケッチを洋の東西に分け、12冊ずつ展示した。
そうした数学と幾何学により、氏の60年を辿る空間構成を目指した。

会場|ワタリウム美術館
会期|2014年8月31日(日)~2015年1月12日(月・祝)
担当|岩井一也、堀江優太

写真クレジット
岡倉禎志